気滞体質について
気・血・水のバランスのうち、身体のエネルギーである「気」の流れが悪くなっている気滞(きたい)タイプ。大きな原因はストレスで、責任感が強いタイプに起こりやすく、気のめぐりが悪くなることによって血または水のめぐりも悪くなり、さまざまな不調を引き起こします。

この体質に出やすい症状・特徴

  • 感情の起伏が激しい
  • ストレスを感じやすい
  • ため息が出る
  • 頭痛、肩こりが出る
  • 鬱気味、落ち込みやすい
  • 胸が苦しい、つかえる感じがある
  • 肋骨部が張って痛い
  • 吐き気、しゃっくりがある
  • げっぷやおならが多い、ガスがたまる
  • 便秘気味
  • 生理周期が不規則

かかりやすい病気・症状

胃腸炎
食道逆流症
過敏性腸症候群
胃潰瘍
十二指腸潰瘍
PMS
生理不順
気管支喘息
アトピー
不眠症、不整脈
各種神経痛
円形脱毛症
拒食症
自律神経失調症

対策とアドバイス

  • 対人関係で思い詰めることも多いため、考え過ぎずに肩の荷を下ろしてみましょう。
  • 騒音や光の刺激、気圧の変化によってもストレスを受けてしまうため、心地よく過ごせるように注意しましょう。
  • ゆっくりと深呼吸をするようにしましょう。
  • 好きなハーブやアロマを活用してリラックスしましょう。
  • 夜は間接照明にするなどして明るい光を避け、騒音を遮断し、ゆったりと睡眠準備をしましょう。
  • 規則正しい生活を心がけましょう。

中医学的ポイント

改善に必要な作用
理気

おすすめの食材

  • 理気:セロリ、紫蘇、 春菊、三つ葉、からし菜、キャベツ、ほうれんそう、なた豆、えんどう、大根、ねぎ、ニラ、らっきょう、みょうが、しょうが、にんにく、マッシュルーム、みかん、ゆず、ライチ、ジャスミン、バラの花、ウコン、キンモクセイ、蜜柑の皮

おすすめの薬膳茶ブレンド

ジャスミン茶、キンモクセイ、蜜柑皮、ウコン

監修医師

医師・黄田 正忠
医療法人社団忠恵会理事長、東洋医学未病対策研究会常任理事

中医師・和田 暁
高級中医薬膳伝授師、薬膳アカデミア創立者、世界中医薬学会連合会常務理事